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In the Kokinshu

君が代は、古今和歌集のどこにあるか

場所まで示せます。巻第七 賀歌 三四三番。しかも賀歌の、いちばん最初の歌です。

どこにあるか。

歌集
『古今和歌集』。日本で最初の勅撰和歌集です。
撰進
延喜五年四月十五日(西暦905年5月21日)
巻
巻第七 賀歌
番号
三四三番。賀歌の冒頭歌です。
題
題しらず
作者
よみ人しらず
古今和歌集 巻第七 賀歌 三四三
わが君は
千代に八千代に
さざれ石の
いはほとなりて
苔のむすまで
題しらず・よみ人しらず。初句が「わが君は」であることに注意

いまの国歌は「君が代は」で始まりますが、古今和歌集では「わが君は」です。「わが」がつくぶん、呼びかける相手が近く感じられます。「君が代は」の形は、のちの『和漢朗詠集』などに見えます。

賀歌とは、何か。

お祝いの歌を集めた部です。長寿を祝い、家の繁栄やめでたい席を言祝ぐ歌が並びます。恋の部でも、季節の部でも、まして国を讃える部でもありません。

だから、この歌がもともと何だったかは、置かれた場所が示しています。人の長生きを祝う歌です。それが賀歌の冒頭に置かれている——編者がこの歌を、祝いの歌の代表格として見ていたことになります。

「君」がだれを指すかは、時代によって説明が変わってきました。その移り変わりは別の頁にあります。

それより古い「さざれ石」。

日本書紀
推古紀。「砂礫」にサザレイシの訓があります。
万葉集
「細石」と書いてさざれしと読む歌があります。
古今集
905年。「さざれ石」が、この歌のかたちで現れます。

小さな石を指すことばは、古今和歌集より前からありました。この歌が、その語に「集まって岩になる」という時間を与えた——というのが、ことばの側から見たこの歌の位置です。

Sources

出典

  • ・『古今和歌集』巻第七 賀歌 三四三番(題しらず・よみ人しらず)
  • ・『和漢朗詠集』
  • ・『日本書紀』推古紀(「砂礫」にサザレイシの訓)
  • ・『万葉集』(「細石」にさざれしの訓)

つづきの問い

君が代の作者は、だれか

君が代は、いつできたのか

君が代は、世界一短い国歌か