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In kana

君が代の歌詞を、ひらがなで

ひらがなの形は、略した書き方ではありません。法律が定めている正式な表記が、ひらがなです。

国旗及び国歌に関する法律 別記第二 一 歌詞
君が代は 千代に八千代に
さざれ石の いわおとなりて
こけのむすまで
平成十一年法律第百二十七号(e-Gov法令検索の本文で照合)

「いわお」「こけ」が、ひらがなで書かれています。学校で習う「巌となりて苔のむすまで」は、1893(明治26)年の文部省告示に由来する形です。

並べると、こうです。

法律の形(1999年)
君が代は 千代に八千代に
さざれ石の いわおとなりて
こけのむすまで
国旗及び国歌に関する法律 別記第二
告示の形(1893年)
君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
巌となりて
苔のむすまで
文部省告示「祝日大祭日歌詞並楽譜」

どちらかが間違いというわけではありません。拠りどころが違う、二つの正式です。読み上げたときの音は同じです。

読みの区切り

「さざれいしの」は五音ではなく六音で、ここだけ字余りになります。古い歌では珍しくない形です。「いわお」は「いはほ」とも書かれ、古い写本では「いはほとなりて」の形も見えます。

法令に著作権はないため、別記第二の本文はそのまま引けます。この台帳では、歌のことばを引くのは「ことばのこと」の頁の下だけと決めています。

古今和歌集の形は、かなが違います。

初句
法律は「きみがよは」。古今和歌集は「わがきみは」。
四句
いまは「いわおとなりて」。古い仮名遣いでは「いはほとなりて」と書きます。

「いはほ」は歴史的仮名遣いの書き方です。読みは「いわお」。古い本で「いはほ」と書いてあっても、読み方が違うわけではありません。

音で区切ると、五つ。

一句
きみがよは(五音)
二句
ちよにやちよに(七音)
三句
さざれいしの(六音)
四句
いわおとなりて(七音)
五句
こけのむすまで(七音)

あわせて三十二音。和歌の定型は五七五七七で三十一音ですから、一音あまっています。あまっているのは三句目、「さざれいしの」です。

『万葉集』には「細石」と書いて さざれし と読む例があります。五音で収まる読み方が古くはあった、ということになります。どちらが本来かを、この台帳は決めません。

Sources

出典

  • ・国旗及び国歌に関する法律(平成十一年法律第百二十七号)別記第二 ── e-Gov法令検索で照合
  • ・文部省告示「祝日大祭日歌詞並楽譜」1893(明治26)年
  • ・『古今和歌集』巻第七 賀歌

つづきの問い

君が代の歌詞は、どう書くのが正しいのか

君が代は、どういう意味の歌か

君が代は、いつできたのか