一 ── 岐阜県
さざれ石公園
さざれいしこうえん
- 所在
- 岐阜県 揖斐郡揖斐川町 春日古屋・笹又
- 種別
- 公園
- 岩質
- 石灰質角礫岩
- 時代
- 第四紀
- 台帳の分
- 由来の石
- 由来の型
- 礫岩形成
- 大きさ
- 横幅5.6m・高さ3m・厚さ最大2.7m(朝日新聞1990の記載。現地では未計測)
- 現地確認
- 行っていない(文献のみ)
2026年10月25日(さざれ石愛護の日)に取材予定

写真:alpsdake(CC0・Wikimedia Commons)
伝承
惟喬親王に仕えた木地師で、歌詠みでもあった藤原石位左衛門が、君ヶ畑や京への行き来の折、笹又でこの石を見て歌を詠んだ——それが「君が代」の原型で、位が低かったために「よみ人しらず」とされた、と伝わります。この伝承が広く知られるのは、1961(昭和36)年1月、揖斐川町三輪の水石愛好家・小林宗一翁が石を見出し「これこそ君が代のさざれ石」と発表してからのことです。
学術
伊吹山の古生界石灰岩が谷に崩れて大小の角礫となり、石灰分をふくむ地下水で膠結された第四紀の石灰質角礫岩。「さざれ石が巌となる」を礫岩の形成として説明できる一方、平安時代にそのような地質学的知識が行きわたっていたとは考えにくく、『古今和歌集』の歌の石とする主張には大きな疑問が残る——と論じられています(鈴木2003, pp.249–251)。
行政
1977(昭和52)年3月18日、岐阜県天然記念物に指定。1985(昭和60)年、内閣総理大臣(当時)中曽根康弘氏の揮毫を受け、高さ約4mの碑に「国歌君が代発祥の地」と刻まれています。公園は1986(昭和61)年11月2日に竣工。毎年10月27日に近い日曜が「さざれ石愛護の日」で、清掃と注連縄の綯い替え、神事が行われます。
出典
- ・鈴木博之「『さざれ石』の由来と地質学的考察」『地球科学』57巻4号、地学団体研究会、2003年、pp.243–252
- ・春日村史編集委員会 編『春日村史 現代編』岐阜県揖斐郡春日村、2005年、pp.613–619
- ・朝日新聞「白地に赤く ①──さざれ石」1990年3月20日 東京本社版 朝刊31面
現地の板の写し
この石の板は、まだ写せていません。訪ねたときに、写します。