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『春日村史 現代編』第九章「さざれ石公園」

春日村史編集委員会 編、岐阜県揖斐郡春日村、2005年、pp.613–619(典拠:総合政策課資料)

村みずからが年月日つきで残した一次記録です。文化財の章ではなく観光の章に置かれている——その配置も含めて資料です。 本文は転載できませんが、記録されている事実を年表にして置きます。

村の記録が語る、さざれ石の年表

1961.1
揖斐川町三輪の小林宗一翁が春日村へ採石に出かけ、小宮神地区の藤原姓一族の支援を得てさざれ石を発見。「君が代」に詠まれた石であるとの意見を発表。
1961.8
「さざれ石が現存する石であること」を記した建白書を提出。
1977.3.18
岐阜県天然記念物に指定。
1977.10.27
天皇皇后両陛下・皇太子・美智子妃殿下(当時)へ床飾り用の石を献上。この日が「さざれ石愛護の日」の由来となる。
1983.6.20
梅雨前線の豪雨で、さざれ石が埋没。公園計画の測量中の出来事。
1985.11.10
中曽根康弘首相(当時)より「国歌君が代発祥の地」の揮毫を受ける。
1986.3〜10
埋没した石の移動工事、顕彰碑の乱積、広場と遊歩道1,812mの造成。
1986.11.2
さざれ石公園 竣工式。副知事・国会議員のほか、歌手・作曲家を迎えて顕彰碑除幕。
1988.3.29
えん堤に日比野克彦氏の大壁画(縦7m×横25m)完成。初代春日小学校教頭が日比野氏の恩師だった縁で実現。村民憲章の五本の柱を五人の女神に見立てた図像。
2004.9.1
日本さざれ石の会 会員は村内107名・村外240名。北海道から沖縄まで。

この台帳がいちばん大切にしている一節

毎年10月27日に近い日曜の「さざれ石愛護の日」。周辺を清掃し、注連縄と神棚を新しく替えて神事が行われます。 その注連縄を綯うのは、伝承に名の出る藤原石位左衛門の系図につらなるという小宮神地区の住民たち(p.619)。 作り手の子孫が、毎年、力を合わせて新しく綯う——絵本『さざれ石』の裏表紙に注連縄の案があるのは、この記録に出会ったからです。

もうひとつ。1983年、石は一度、豪雨に埋まっています。人の手で掘り起こされ、いまの場所に据え直されました。 水に飲まれても、名は消えなかった——台帳は、この事実も覚えておきます。

贈られた石の記録(授与のこと) 文献の頁へ戻る